ハチロクのSlack経由でお勧めされていた本。ジェラルド・ワインバーグ著。
mobile.twitter.com3冊とも超おすすめ。コンサルタントやソフトウェアエンジニアじゃなくても「コンサルタントの秘密」は、人生へのヒントが詰まりまくっています。20代からずーっと定期的に読み返してます。 https://t.co/0A6XZEShi5
— lanuvas (@lanuvas) April 1, 2022
Kindle本を買った。
著者のコンサルタントの定義は「人々に、彼らの要請に基づいて影響を及ぼす術」。
誰の手柄になるかを気にしていたら、何も達成できない。
自分を雇ったのでない相手の問題を解いてやるな。
7 内的挙動が見えるということ
コンサルタントはミーティングをする。人々はトレーニングを積まないとミーティング参加者の内的挙動を読む事はできない。例えば著者は参加者にひみつのみっしょが書かれた紙切れを渡す。
- 議事が書き取られ、みんなが見えるようにする。
- なるべく多くの人が発言するチャンスを与えられるようにする
- 1人の人がミーティングを牛耳らないように気を配る
プラスの効果を与えるものもマイナスの効果を与えるものもある。
会の最後に秘密のミッションをリストして、誰がどのミッションをやっていたかを当てる。
それまでは気にならなかった挙動が見えだしたり、前から見えていた挙動に別の解釈がありうると気付く。
8 変化を飼い慣らすの法
何かを失うための最良の方法は、それを離すまいともがくことだ。
あなたはそのシステムに自分の命、金銭を預けられますか?
10 抵抗に出会ったら
抵抗に中立的な名前をつける。例えば「私は話題がどんどん変わるので困っています。私が話を一度には一つずつ進められるように手伝って下さいませんか」この自分の問題を言うやり方なら話題を変える人を非難していない。
抵抗の本質を突き止める。ホテルの隣の部屋に犬が鳴いていてうるさい時に「隣から犬が家具を引き裂く音がしています」と連絡したらすぐに対応してもらえた話。
「この計画を実施に移す場合に、あなたか絶対に変わってほしくないとらお考えのことを一つ挙げるとしたらそれは何ですか?」
11 サービスの売り出し方
満足した顧客が最大のマーケティング。でも週に一度は人目に触れる機会を作ろう。会合に出て名刺交換したり、(お金を貰って)講演したり記事を書いたり。
水を混ぜて焼くだけのケーキミックスよりも、卵を入れないといけない粉の方がやった感が出て良い。
12 自分に値段をつけるの法
金銭は報酬の一部分である。
依頼主は沢山払えば払うほどあなたを愛する。少なくなればその分尊敬の念が減る。こちらの平常料金を払おうとしない組織(大学とか)はあなたの時間が大切だと思っていないので雑事をやらせようとするし、提案をしても実行しようとしないだろう。
お金が必要だから仕事を受けてしまうと相手に見透かされてしまう。権威が陰る。著者は「依頼主が満足しなかった時には料金を払い戻す」という条件でフィードバックが受けられるようにしつつ、自分がお金が必要ではない事を示す。
大き過ぎて複雑な依頼では段階的な報酬を決める。例えば問題の設定の段階など。相手に「自分はまだこの問題の全体像を捉えていない」と伝える事になる。
料金はオフィスのマネージャーのジュディに交渉してもらうことにしたら、請求する金額が10-20%高くできたし、料金についての理解を口頭で書き留めて明らかにする習慣が付くので良かった。
13 信頼を勝ち得るの法
人は、なぜあなたを信頼しなくなったかを教えてくれない。コンサルタントの著者が話を聞いてはいけない人に話を聞いてしまった後はただ仕事に呼ばれなくなるだけであった。
信頼を得るための策略は、変化に真っ直ぐ立ち向かい、すべての(真っ直ぐでない)策略を避ける事だ。話してはいけない、とされる人がいるならばなぜそうなのかを聞く。相手は怒る、イライラするかもしれない。依頼主の隠れた感情を表に出すことは信頼を築く手段である。