suztomoの日記

To be a good software engineer

The Entrepreneurial State

Brutusのインタビューより。

https://youtu.be/N7ZaLetTmeU?si=ldwPuZrv5kH-jbdu

アメリカは多くの最先端技術を用いる会社を排出することに成功しているが、多くの人はアメリカ政府がそのために行った政策に気づいていない。他の国の人たちがアメリカから学ぶならば、「自由主義で放っておけば素晴らしい起業家が出てきた」と言うようなことではなく、どのような分野に政府として補助を出してきたかを理解するのが良い。しかし、納税者からのお金で支援された企業が税金を回避しようとしてしまっている。これが罷り通ってしまうと次の技術の投資へのサイクルが回らなくなってしまう。

アメリカ政府やアメリカの人がうまくいった影にどのような失敗があるのか探ろう。

Introduction Thinking Big Again

1 From Crisis Ideology to the Division of Innovative Labour

2 Technology, Innovation and Growth

ヨーロッパの金融危機やギリシャの問題を見るに、R&Dにお金をかけていない国は経済も弱くなる。これはお金の使いすぎではなく、お金を使っている分野かがよくないからである。

Myth 1: Innovation is about R&D. 分野によってR&Dの定義が異なる。R&D以外にもイノベーションに繋がる要素がある。

Myth 2: Small is beautiful. 会社の小さい規模ではなく、若く、成長している会社が雇用を作ったりして経済を牽引していく。インドは小さい会社に注力しすぎてお金を無駄にしたと言われている。ある程度うまく行っている小さい会社を優遇する政策を取ろう。

Myth 3: Venture Capital is risk-loving. ベンチャーキャピタルよりもアメリカ政府の方ができたばかりの企業に投資している。

特許を基に得た収入の税率を下げる政策をイギリスが取ったが、特許はイノベーションを阻害するものと著者は見ている。役に立たない特許も多い。

Myth 5: Europe's problem is all about commercialization. 大学からのスピンアウトは欧州のほうがアメリカより多い。ただ、これらがアメリカの様な富の生成に繋がっていない。アメリカよりも研究費が少ない。

Myth 6: Business investment requires less tax and red tape. R&Dをしている会社の税金をやすくしようかと考える人がいるが、それは関係がない。

3 Risk-Taking State: From ‘De-risking’ to ‘Bring It On’

国が主導する研究開発によってインターネットやナノテクノロジーのように新しい産業を生み出す可能性がある。時間軸が長すぎて企業は基礎研究には投資しない。この"Market Failure"を正すために国が投資していくべきだ。

4 The US Entrepreneurial State

第二次世界大戦を政府主導の技術で勝利したアメリカ政府は戦後も基礎研究と応用研究を支援していくとした。

1957年のソ連の宇宙旅行成功でパニックになったアメリカ政府は翌年1958年末にDARPAを設立した。これはArmyから切り離された予算であった。これまでの大企業には割り振らないよ小さな予算を小さい会社へ配分できた。

企業だけでなく大学の研究の支援もした。DARPAの支援によりコンピュータ科学教育の教員となる研究者を輩出した。

University of Southern California にチップ製造工場を用意してマイクロチップのデザインのアイデアがある人に使わせた。

Small Business Innovation Research (SBIR) program では巨額のグラントを提供する組織は小さい企業に1.25%に分配しないといけないルールとした。

1983年のOrphaned Drug Actでは患者が200,000を超えない薬の開発を支援する法律で税制優遇などを行なった。小さい会社だけでなく大企業もこれまでは経済的合理性で開発されなかった薬を開発する様になった。

5 The State behind the iPhone

iPhoneに使われている多くの技術が国主導の
研究開発費のおかげで実現したものである。

図を貼る

Technologies Behind iPhone

6 Pushing vs. Nudging the Green Industrial Revolution

DARPAがIT業界に与えた影響を、次は各国がグリーンエネルギー業界で起こそうとしている。

イギリスの政府も離乳あぶるエナジーの分野で投資をしたいと言っていたがその投資額は年々減ってしまっていた。小規模な投資額(nudge)では産業をつくるようなことができない。2010年には首相がクリーンエナジーへの投資を発表したが翌年には額が減らされている。この不透明さによりVestasやGEは風力発電プロジェクトから手を引いた。このイギリスの姿勢は他のヨーロッパの国々によく見られる。

中国は政府主導の研究開発に加えてChina Development Bankが政府の投資銀行として働いている。ソーラーパネルの価格が下がった。アメリカ企業の倒産に繋がったと論じている人もいる。

ブラジルのBrazilian Development Bank (BNDES)はDeath Valleyを超えたエネルギー企業に投資をする。Death ValleyとはPoCから認可までの間に倒産する企業が多いからつけられた。

アメリカはグリーンエナジーの投資額が大きく動きも早かった。VCによる投資もあった。Solyndraの2011年の倒産は中国勢によるソーラーパネルの価格下落によるものであったが、上手くいく前に(短期的視点の)VCが諦めてしまった例として取り上げられている。実はTeslaなどの成功例のおかげでポートフォリオ全体で見れば大成功である。

DARPAのクリーンエナジー版はARPA-E. 大きな成果は得られていない。エネルギー産業の既存のプレイヤーは大企業でイノベーションを必要としていない。化石燃料を安くする方が安価になる。

7 Wind and Solar Power: Government Success Stories and Technology in Crisis

8 Risks and Rewards: From Rotten Apples to Symbiotic Ecosystems

9 Socialization of Risk and Privatization of Rewards: Can the Entrepreneurial State Eat Its Cake Too?

著者は成功した企業が社会に(政府に)利益を還元しようとしないことを懸念している。次の技術革新への投資のサイクルが回らなくなってしまう。

How we learn

Facebookか何かでおすすめされたのでNYPLで借りた。脳の働きに関しては難しい研究的なことが多く書かれていて多くの部分を読み飛ばした。手で触れてトライアンドエラーをすることや、Error Feedbackなど自分の感覚に合うことが書かれていた。

Introduction

人間のDNAは750MB程度の情報しか持たないのに人の脳にはその何百倍もの情報を記憶しているようだ。これは学ぶと言う能力があるからである。進化の過程で学ぶのが上手な個体が生き残ってきた。つまりどの部分をDNAで事前に決めておき、何を産まれた後の学習に頼るのか。学習に頼る分が多ければ環境の変化に対応できる。

Part 1: What’s Learning

1 Seven Definition of Learning

Learning is adjusting the parameters of a mental model.

Learning is exploiting a combinatorial explosion.

Learning is minimizing errors.

Learning is exploring the space of possibilities.

Learning is optimizing a reward function.

Learning is restricting search space.

Learning is projecting a priori hypotheses.

2 Why our brain learns better than current machines

Learning is inferring the grammar of a domain.

Part 2: How our brain learns

(読み飛ばした)

Part 3: The Four Pillars of Learning

7 Attention

ゲームは集中力を上げる。特に生死が掛かっているようなゲームは集中させる。

Invisible gorilla experiment: 白いチームのパスを数えるタスクを与えられた被験者はゴリラが観客にいることに気づかない。これは授業でも同じで、子供が先生の話を注目してないと先生の話は存在していないのと同じ。

Sensory executive. Concentrationとも呼ばれる。

Multi-taskingはパフォーマンスが下がっていることに自分で気づいていない。

子供の実験ではアイコンタクトがある時は物事を覚えやすくなる。同じように教育において、先生が生徒と心を通わせると(open mind)効率が良い。教科書を読み上げるだけの先生やコンピュータでは生徒の注意が向けられず定着しない。

8 Active Engagement

外の世界のメンタルモデルを頭の中で構築し仮説を検証するという動作が学びを強化する。

9 Error Feedback

10 Consolidation

何度も練習を繰り返すことで、人間の子供は文字をすぐに読めるようになる。最初は一文字一文字読んでいたものがぱっと見ただけで、同時にいくつもの文字が頭の中に入ってくるようになる。これをconsolidationと言う。

脳があるパターンの情報を処理することが慣れるようになると、そのことをやりながら別のことを考えるようにもなってくる。

睡眠は脳が前の日の出来事からconsolidationを行うのに、重要な役割を果たす。睡眠は物事を定着させるのに不可欠なのだ。寝ている間に見る夢は脳がシュミレーションをしてconsolidationをしていると著者は見ている。

著者は睡眠時間を削って登校時間を早める傾向を危惧している。

Conclusion

子供(思春期まで)には外国語を使う環境に入れるべき。

子供はそれぞれ違うのだという考えに惑わされず、脳に良いベストプラクティスを使おう。

子供の注意を邪魔しないような環境を作ろう。

アクティブに活動させよう。

The Self-Driven Child

Facebookのおすすめより

https://www.facebook.com/share/1RFzn7vom7/?mibextid=wwXIfr

The Self-Driven Child Book Cover

日本語の勉強を嫌がる子供に日本語を勉強してもらうにはどうすれば良いのか。もし子どもがプロゲーマーになりたいと言ったらゲームを好きなだけやらせて良いのだろうか。

そういう疑問を持ちながら読んだら名著だった。勉強を強制させるものではなく、一方で放置するわけでもない。子どもと共に考える「コンサルタント」のような姿勢で向き合いましょう、というメッセージの本。しばらくしたらまた読み返したい。

Why a sense of control is such a big deal

自分のことを自分で決められると言うことは健康、メンタルヘルス、学業、そして幸せに大きく関わる。

間違った考えを正さないといけない

  • 人間の成功には限られた椅子があり競争しなければならない
  • 学校で勉強をすることでの成功か失敗かの二つしかない。有名大学に行くか、低賃金のアルバイトで働くか。
  • 厳しく、難しくすれば良い。自国の6年生が中国の三年生にテストスコアで負けているので中学三年生の数学を教えよう。
  • 世の中は危険なので子供をずっとみていないといけない。

我々の役目は子供たちが自分で考えている行動できるように教えることだ。

無理にやらせようとしても抵抗が強くなるだけである。彼らに自由とリスペクトを与えて、彼らが自分で解決できるようにしないといけない。

1 The most stressful thing in the universe

自分にできる事がない、ということがストレスである。例えばエレベーターの閉じるボタンが本当は動いてなくても自分が推しているという気持ちを持てるので人々は押す。子供が目の前でスポーツをしている時も自分がコントロール出来ないのでストレスになる。家族が病気の時もそう。

ストレスは体に悪いのだが、子供のストレスを全て取り除いてしまおうと言うわけではない。上手にストレスと向き合う訓練も必要だ。ストレスの種類が分類されている。

  1. Positive stress. 前向きな、成長するためのストレスはモチベーションに繋がる。
  2. Tolerable stress. 親と一緒に乗り越えるストレス。夫婦喧嘩を目にした子供でも、親がちゃんと説明すれば数日かけて回復する。毎日はダメ。
  3. Toxic stress. 終わりが見えない、何度も繰り返され、自分のコントロールがないストレス。この種のストレスは子供の成長に貢献しない。

子供は、支えてくれる大人、ストレスからの回復の時間自分のコントロールしている心持ちが必要である。

ずっとストレスを抱えていると何もやる気が起きなくなる。「ずっとストレスなんだから何やっても無駄」という気持ちになる。

子供の脳はストレスを回復するのに時間がかかる。また子供の時に鬱になりやすく、一度鬱になると小さなストレスでも再発しやすくなる。

この本では子供のストレス耐性を高め、効率よくストレスを解消する方法を紹介する。

2 “I love you too much to fight with you about your homework”: The parents as consultants

勉強をしているふりをしている15歳の話から始まる。親は子供の成功のために子供に勉強をさせようとする。子供に1番大切なことは学業だと親は「知っている」が、それがギャップを生む。

良いコンサルタントは顧客にアドバイスを提供するが、それを実行するのは顧客の責任だと知っている。

子供に無理やり勉強、宿題をさせよう(Autocratic parenting)としても無駄。やらない事で不快な思いをさせても同じように無駄。Permissive parentingは子どものやりたいようにさせる手法。研究によるとそれらとは別のAuthoritative parentingの手法がいいのだそう。子供を助けてあげるがコントロールしない。子供に敬意を表しつつ、協力を頼む。親の経験から学んでもらう。

タイプがある。

  • Unconsciously incompetent. 助けがいらないと言うならば助けず、テストで低い点を取るのを待つ。
  • Consciously incompetent. 自分が理解していない、と分かっているならば勉強する。
  • Consciously competent. 勉強していてちゃんと結果も出る子。素晴らしい。
  • Unconsciously competent. この例は考えなくていい。

家庭はストレスを取り除くための場所である。

3 “It’s your call”: Kids as Decision Makers

子どもに責任を与えると言うことは

  • お菓子を食べたいだけあげるわけではない
  • 夜にコンサートに運転していくことを許すわけではない
  • ゲームをやりたいだけやらせる事ではない

子どもが決められる範囲の事において、子どもに選択させる。子供が選択肢のいい事、悪い事を理解できなかったり、アドバイスを聞く姿勢を持てない場合はまだ駄目。精神状態が健全でない場合も駄目。時々子供に「いつもの生活の中で自分で決めたいことはない?」と聞いてみよう。

4 The Nonanxious Presence: How to help your kids find a sense of control by finding your own

不安に感じていると、それは子供にも伝染する。自分の心を落ち着かせることができると、子供の心も落ち着く。何か問題があるときにその問題をまず認識(accept)することから始めると落ち着く。これは問題を肯定すると言うことでは無い。

5 Inner Drive: How to help your kids develop motivation

飴と鞭のような短期的な方法では長期的な成功には逆効果になる。

子供たちには世の中に貢献出来ることを知って欲しい。

Sense of autonomy. 自分で進める気持ち。何を上手になりたいか。何の責任をこなせるようになりたいか。

Sense of competence. できるという気持ち。1番になることや他の子と比べるのではなく、前の自分のくらべたりなりたいスキルが獲得できているかに注目すべし。

Sense of relatedness. 人と繋がれることが大切。楽しかった授業は何かと聞いた時、実はそれは先生が素晴らしかったからである、と答える事が多い。 いまいちな成績を取ってしまった時も怒ってはいけない。「頑張ったのに残念だと思ってると思う。もしよければ、次に頑張れるために何か話そうか?」と共感してあげるといい。

何かに集中して取り組むと言うのはドーパミンと言うホルモンが役に立つ。勉学と関係ないこと、(例えばレゴブロックで遊ぶような事)でもドーパミンが頭の中にあってフローと言う状態になると言うことが実は勉学において、不労状態を得るのにも後々つながってくる。いくつかのタイプがある。

  • 「うちの子はやらなければいけない事があるのにモチベーションがない。まるで自分で自分を妨害しているみたいです。」その子が好きな事と必要なことを大人の経験や知識から繋げてあげること。例えば、おしゃべりが好きな子供には、コミュニケーションに関わる仕事には大学をでないと就けないことを伝え、勉強しないといけないと伝える。自分がやりたくないけれど、未来のために大切なことがあることも伝える。例えば夜に眠いけど赤ちゃんにミルクをあげるとか。手書きで目標を書くと続きやすいこともある。
  • エリート大学かマックのバイトかの2択しかないと自分を追い込み過ぎてしまう子。これはStacy Berg DaleとAlan Kruegerの研究を見せる。彼らはSATスコアが同じならばどのエリート校に行こうが将来の稼ぎには差は殆どないと発見した。

6 Radical Downtime

運動は動きと休みの繰り返しで行われ、人間の脳の活動も同じである。何もしないで考え事をする時間を意識的に作らないといけない。これはゲームやケータイ、勉強から離れた時間。Daydream、空想に耽ると書かれている。良いアイデアが思い浮かぶ。

子供に2時間適度「何もしない時間」を作ってあげること。

Mindfulnessとは自分の頭に浮かぶ事とその反応を認識する事。

Transcendent Meditation.

本Mindful Monkey, Happy Pandaが子供におすすめ。NYPLには無かった。

7 Sleep: The most radical downtime

ちゃんと寝る事。

子供に寝る大切さを伝える時に第三者の意見、例えば小児科医とか、も伝えると良い。

コーヒーに注意。耐性がついてしまうと飲んでも飲んでも足りなくなる。

携帯やコンピュータなどの画面は寝る前の数時間前から断つ。

8 Taking sense of control to school

9 Wired 24/7: Taming the beast of technology

現代人はテクノロジーに常に時間を使ってしまう。

Intermittent reinforcement. 携帯電話を見てると時々興味のある楽しい事が読める。ドーパミンが出る。これは不定期なのがミソ。犬を訓練する時も毎回餌をあげるのではなく五回に一回とかあげる。

ソーシャルメディアは無駄な不安を掻き立てる。写真を投稿しても他の人よりいいねの数が少ない。(いいねが集まってるものしか自分のフィードに現れないから)

電子機器が寝る時にあると見てしまうので睡眠の妨げになる。

10 Exercising the brain and body

Exercise 1 Set clear goals

目標の設定にはGabriele Oettingenの"mental contrasting"という手法がいい。

  1. まず子どもが自分で達成可能でかつ難しい目標をつくる。親は干渉しない。
  2. 2-3の文字を書く。頭に浮かぶ言葉を自由に書く。"calm" "confident" "focused"など。
  3. 自分の中にある邪魔なものを書き出す。
Exercise 2 Pay attention to what your brain is telling you

ストレスがある時に脳の中で何が起こっているのかを説明してあげると良い考えができる。「今いい考えを話さねばバカと思われる」など。ここではAmygdalaの働きを説明して怒りやすい子がじっくり考えられるようになった。

Exercise 3 Practice Plan B thinking

もし今のことが上手くいかなかったら、を考えるとら落ち着ける。

Exercise 4 Talk to yourself with compassion
Exercise 5 Practice reframing problems

ネガティブな感情も状況の認識方法で変わる。"This is a setback. Not a disaster.”

11 Navigating learning disabilities, ADHD, and Autism Spectrum Disorders

12 The SAT, ACT, and other four-letter words

テストはもともと問題を見つけるためのものだった。緊張のせいで賢い子が点を取れないことはよくある。

テストがどのように人々の動作に影響を与えるのか、四つのカテゴリー:

  • Novelty. 軍隊の人はパラシュート訓練を地上で2週間かけて行い、最後の本番の時には新しい動作は何もないようにする。
  • Unpredictability
  • Threat to the ego
  • Sense of control (or lack thereof) 被害者の気分よりも、獲物を追いかける気分の方が正確な思考になれる。

Parents: Chill out!

親が世話をかけても子供はテストをちゃんとできないことがある。1番大切なのは家では安心してくつろげることである。

13 Who’s ready for college

親がいない大学生の環境はこれまでとは異なるチャレンジがある。

なぜか学生の間では寝る時間の短さが自慢になってしまう。

時間割を自分で決めないといけない。

飲酒が多い。

栄養のないものばかり食べてしまう。

College is not an entitlement

大学に行かせるのが当たり前だと思っている親が多い。子ども本人がちゃんと自分で生きられないのなら精神を病んでしまったり大学についていけなかったりと問題が起きてしまう。

学費は大きい投資である。ビジネスに投資をするように、子供の学費を考えるべき。きちんと自分のことを出来ない子には大学の投資はすべきでない。子供には用意ができていることを見せてもらおう。

50%の大学生は卒業できないことを見るに、多くの親が学費をドブに捨てている。

How to tell a kid is ready?

Does your child accept responsibility for his life? 子どもが自分で大学探しを始められなければならない。願書も子どもが書けるべき。選択や掃除も生きる基本。

お手伝いさんが家族に料理を作ってくれる家にいた子がいた。料理のやり方も知らない。その子は大学に入ったが「みんなバカばかりだ」と言いながら大学を去ることになった。その子は周りの人がなんでもしてくれると思っており、上手く行かないことがあればそれは周囲のせいだからだ。

Does your child have adequate self-understanding? 自分の苦手な科目を知っているか。自分の状況、メンタルがいい時と悪い時がわかるか。

Does your kid have enough self-regulation to run their life? ゲームの時間を自分で制限できるか。お酒や薬を飲みすぎないか。これが出来なければまだ大学には行かせない方がいい。

Does your kid have adequate self-motivation for school? 親に家庭教師をつけてもらっても自分では勉強しない子供がいる。大学に入るのをゴールと考えている。親も多いが、入ってからちゃんと勉強しなければ大学を退学することになってしまう。子供は自分でチューターに助けを求められるか。子供は宿題や予定管理を1人でできるか。

14 Alternate Routes

大学に行くというレールに乗れなかったが、色んな方法で成功した人たちの話。

最後に、自分が好きなこと、人より上手に出来ることを考える事で社会に貢献する仕事を見つけられると締めている。

Sensemaking

Twitterで流れてきたのでNYPLで借りた.

プログラミング、データやデザイン思考だけではダメで、人間・文化を理解して問題を解決しましょう、という本。

Introduction - The Human Factor

コンピュータとの対比で、人間的なものは間違いや不正確さとして捉えられる。”Human Factor”や”I’m only human.”という表現が例。大学でも(就職に強い)理系の人気によりかつての人文学系の学科の人気は衰えてしまった。

所得の中間層を見ると確かに理系が統計的に高い所得を得ているが、上位90th percentileを見ると文系の学科が多い。スプレッドシートも理解できて、かつ小説を良く読む人である。

“Sensemaking”とは世の中を理解する方法の一つでり、小説や歴史、芸術作品から自分自身の物事の見方(perspective)を得ることである。このプロセスの中でhuman factorは大切な役割を持つ。

1 Making Sense of the World

FordのCEO Mark Fieldsは新しい時代や新しいマーケットについて意思決定をしなければいけない。Fordの社員はそれらの情報を集めてくるが、大切な情報がフィルタされているかもしれない。アメリカのフォードのCEOが上海の消費者の気持ちをわかる様になるにはどうすればいいのか。このような場合には直感は頼れない。

Phronesisとはアリストテレスが名付けた実用的な知識のこと。Sensemakingにはこれが大切.

2 Silicon Valley Is a State of Mind

3 Culture - Not Individuals

ジャズの名人は他の人の演奏をよく理解して、そこに足りない音を演奏する。Sensemakingもデータやルールを理解したのちに、そこに無いものを見つける作業である。

4 Thick Data - Not Just Thin Data

1992年に、通貨ユーロの準備の際にEnglandの中央銀行から$1Bを儲けたと言われているGeorge Sorosのヘッジファンドがある。かれらはエクセルで見る数字だけでなく経験、新聞記事、人々の反応を判断に含めていた。この本ではこれらのデータをThick Dataと呼ぶ。

Objective knowledgeは事実や計算のこと。

Subjective knowledgeはこの絵は美しいとか、お腹がすいた、などという個人の感じていること。

Shared knowledgeは社会的に人々が感じている事。Sorosは経験からドイツの第二次世界大戦がヨーロッパの中央銀行が低金利によるインフレを避けたがっている事を知っていた。また、ロンドンの人達が感じていた金利上昇の苦しみを理解していた。

Sensory knowledge. 人と話した時の表情だったり雰囲気だったりを捉える力。

上の四つの知識は全て必要。

5 The Savannah - Not the Zoo

zooは管理された環境でSavannahは野生の生きる力。

Phenomenologyでは良い営業とは何か、コーヒーを飲む体験や購買体験を扱う。ただの数字では表すことができない。

著者らがannuity (年金)を販売している会社のコンサルティングをした時に、高齢者からの売り上げが落ちていることが問題だった。ヒアリングを経て「上手に歳を取るとはどういうことか」を知る事から始めた。その後にannuityがどう顧客の助けになるかを考えるのだ。

Empathyの3つのレベル

  1. 同じような服や仕草、言葉を使う事
  2. 辛そうな人に優しいことをしてあげる事
  3. 人々の行動を、個人ではなく全体として分析する  

6 Creativity - Not Manufacturing

作者の言うGraceとは創作に対する姿勢のこと。答えに繋がるきっかけは世の中に既に存在しており、私達を通じて世の中に出ようとしているという姿勢。対象となる世界を能動的に体験して、そこから受動的にきっかけを得ようとすること。

人は創造的になる時には外部の刺激を受け入れ(openness)、対象となる世界に浸かるのがいい。

7 The North Star - Not the GPS

Feedbackのコミュニケーションを教える講師Sheila Heenは参加者の感情を読んで効果的な内容を話す。参加者に経験を話してもらいたい一方で、彼らが恥をかかないようにしたい。

The teaching itself is a negotiation. You’re negotiating for engagement and credibility, a willingness to try new things and to own up to mistakes without getting defensive.

人質交渉人のChris Vossはアメリカ人ジャーナリストJill Carollがバグダッドで誘拐され際に交渉を担当した。相手のやっていることに賛同することなく相手の事を理解(empathy)する事はできる。

彼は父親にメッセージを送ってもらうことにした。父親はイスラムの世界での権威だから。父親には誰もが納得する事実から話してもらうことにした。"Jill Carrol is not your enemy." これが"Jill is innocent”や"They shouldn’t have kidnapped her”だと誘拐犯がビデオを見た時に上手くいかなくなる。

カリフォルニアのナパバレーでワイン職人をしている人とプログラミングによって収穫の時期を計算する会社。後者は前者には勝てない。

It’s because there is no integrity, no aesthetic - there is no person who cares - behind the choices

8 What Are People For?

老人介護施設で老人の生きてきた背景を知ること。そして人としてつながる事は、従業員のやりがいや施設のコスト削減につながる。これはコンピューターにはできない型にはまることのない姿勢が求められる。

人間はセンスメイキングをするために生まれてきたのである。

身の回りの生活でも人間にしかできない人と人とのつながりや人が他者に働きかける動作にエレガントさが備わっている場合がある。周囲の人たちをよく観察してみよう。

Chromebookが快適

仕事用にHP Elite Dragonfly Chromebook 16GB RAM Core i5を買ったら快適だった。昨年末にメモリが4GBしかないデバイスを買ったのだけれどもいまいちドキュメントがパワーがなかった。安物買いの銭失いとはこのこと。今週からメモリ16GBのこのモデルに乗り換えたらサクサク動くLinux環境が手に入った。既に会社から貸与されているMacBookがあるのでMacBookは家に置いてこのChromebookは会社に置きっぱなしという作戦ができる。

  • ミーティングに持って行けるちょうどいいサイズ
  • 思いGoogle Docsもサクサク開ける。
  • Linux環境があり、VS Codeが動く。

特にChrome OSは今の会社のネットワークに繋がることが大きい。会社のポリシーで、(会社貸与ではない)個人の所有するデバイスではWindowsMaciOSも仕事ように使うのはダメなのだけれども、Chrome OSだけは個人の持ち物でも会社のネットワークに繋がることが公式に許されている。

もちろん中古で、eBayで送料込みで$360ぐらいで買った(eBay)。このモデルは3年前にデビューした時は最高級のChromebookとして$1500程度で売り出されていたデバイスで、3年経って中古市場に現れるようになったのだと思う。Chromebookのモデルはリリースされてから10年間Chrome OSのアップデートを受けられるというルールになっており、HP Elite Dragonflyは2032年まで。いい購入のタイミングだったと思う。

www.youtube.com

今回買ったデバイスは充電は31サイクルのみでバッテリーヘルスは91%. バッテリーだけで動くのは予測では2時間ぐらいのでイマイチ。カフェで何時間も使いたい人には不向き。付属のスタイラス(ペン)はなかった.売り主曰くスタイラスを後で買う時は充電できるかどうか調べてから買った方がいいとのこと。

Linuxでの開発環境が作れた。Chromebookには設定アプリでLinuxをインストールすることができる。会社用のhgコマンドの環境も整備できたし、VS CodeをインストールしてGUIでNode JSやGoプログラムのデバッグ(ブレークポイントGUIで付ける)ができた。これが$360で手に入るのは非常に良い買い物だった。

指紋ログインはちょっとだけ便利。

ディスプレイはタッチパネルになっているけれども、タブレットの形にして使いたいと思うことは今のところなし。

This is Strategy: Make Better Plans

FacebookのVibe Designのフォーラムで紹介されていた著者Seth Godinの本。数段落から2ページ程度のエッセイ270個収録されている。だいたい自己啓発本やビジネス書で当たり前・知っていることばかりだった。形式からして纏まりがなくて読みづらい本だった。

世の中にはシステムがあり、それを維持するような活動が日々行われている。人々は、システムに組み込まれているが、システムに使われるだけではなく、システムを利用して自分の良い方向に持っていけるようにしたい。

2 Four Threads, Woven Together

  • Time. 戦略(strategy)は時間と共に効果を見せる。ガーデニングのように。
  • Games. マーケットには競争がある. 森では光を求めて木は背を伸ばす。一番高い木以外も森を作る一部である。
  • Empathy: 自分が作ったものを人々が欲しがらないことが多い。人々が欲しいものを作るにはEmpathyが必要。
  • Systems.

129 100 is fine way to start

1979年にとある学校の先生が、学校から100日目を数えるようにしたら、徐々にそれが広まっていった。簡単に導入できて効果(面白さ)がすぐに分かるのが良かったのだろう。

130 Failing to change the donation dynamic

著者は臓器移植の提供者を増やすために臓器移植を得られるのは長く提供者である。求めるようにしたらどうかと言うアイディアを思いついた。4分にもなり発表されたが、これはうまくいかなかった。著者が思うに臓器移植業界の人は忙しく小さい成功を収めることが難しいということである。 学校の100日目を数えると言うことに比べたら、その差はよくわかる。学校の先生は裁量が大きいので、100日目を数えるというのを試して、小さい成功を収めるのが簡単だからだ。

151 To get to New York

あるシステムの中にいると。そのシステムが得意なものは簡単にできるが、向いていない事はなかなかできない。例えばニューヨークに行く飛行機をロサンゼルスで買う事は簡単だが、なんもない地方土地の飛行機つくるにはすごい労力がかかる。

船の中にいると気に水が漏れていると、人は書き出すので精一杯になってしまう。船をドックにあげて、外から修理すればより良い船を作ることができる。システムの中にいると(work in the system)なかなかシステムについて改善をする事(work on the system)は難しいのである。

283 Helping the market fix what the market broke

工場が汚染した水を外に流すのは下流に住む人の生活を脅かす。適切な規制がなければ、工場はその被害を金銭的に負担する事は無い。 同じように二酸化炭素排出も地球に住む人たちに害を与えているのに、それを生成する。化石燃料や農場はそのコストを負担していない。政府がそれらに適切な税金を加えることで、消費者は二酸化炭素を排出する商品を買わなくなるだろう。

How Big Things Get Done

「BIG THINGS どデカいことを成し遂げたヤツらはなにをしたのか?」の原著. Think Slow act fastとModularityがテーマで仕組みを考えている人やリーダーは読むといいと思う。

127. 大規模プロジェクトの成功のさせかた。 - Today I Learned -シリコンバレーの現場から- - Apple Podcasts

前に間違えて読んでしまった本の正しい方を読んだけれど、今回はオレンジの表紙の正しい方の本。

How Big Things Get Done

1 Think slow, act fast

著者は"Megaproject"(予算が$1Bを超える)を専門としていて、研究チームでデータベースを作った。

プロジェクトの遂行人は病気しないことが起きる。それは大にしてプロジェクトの外から影響されるものである。例えばウィルスが蔓延したり経済が悪くなったりすると言うことである。これを避けるためには、プロジェクトの実行時間をなるべく短くするようにすることが大切である。

Honest Numbers

マネジメントが出している数字を信用してはいけない。詐欺とまでは行かないが人間は都合の悪い数字を隠す。デンマークのトンネル工事では公式見解は29%予算超過だったが著者の計算では120%であり、後に著者の方が正しい事が監査で明らかになった。

Iron Law of megaprojects. 予算の超過をグラフにするとfat-tailになる。つまり、稀だからと言って金額が低くなる訳ではない。この世は複雑なシステムでありITプロジェクトに代表されるように小さいプロジェクトでも当てはまる事が多い。

Somerveilのペンタゴン計画は第二次世界大戦中に急いで作られたもので彼は他の案はあり得ない、と主張していたが実際は他にも場所はあって結局は今のペンタゴンの場所になった。自分が今知っている情報が全てである、と思い込むのはよくある失敗パターン。

2 The Commitment Fallacy

Bias against Thinking

“Bias for Action”という言葉があり、Jeff Bezosも言っているが、これは多くの「やり直せる決断」に限る。しかしメガプロジェクトの多くの決断はやり直せない。まだマネージャ達はプロジェクトプランニングを生産的じゃない作業だと考える傾向がある。これでは"Bias against thinking"である。

Strategic Misrepresentation

プロジェクトを進めるためにFeasibility Studyは甘くなり、プロジェクト見積もりは過小に報告される。本当の数字を言ったら採用されなくなってしまう、という心理も働く。

“Start digging a hole”

大きなお金を使い始めたら意思決定者は後戻りしにくくなる。これまでにかけた費用の事もあるし、面子もある。Escalation of commitmentとも呼ばれる。往々にしてその費用を払うのは意思決定者ではない。

3 Think from Right to Left

David and DeborahのBrooklynのタウンハウスを改装した費用が$170kから$400kになった話。綺麗な部屋のプランから始めたら床の強度が足りなかった。2階のバスルームなど、追加で直したいものがどんどん出てきた。

"Think slow"は遅ければ良いものではない。選択肢を洗い出し、完成物を想像し分析しテストする。これを繰り返すことで結果的に遅くなるのである。

4 Pixar Planning

プロジェクトの計画を立てることは何回も実験(試行錯誤)し、経験を活かすることである。

シドニーのオペラハウス建設ではWales州知事Cahillが自分の手柄のために予算を少なく申請しプロセスを早めた。州知事は計画が立つ前からわざと工事を始めさせた。後任がその計画を止められないようにするため。建築家は後任の知事に嫌われて、オーストラリアを追放された。完成したオペラハウスには行くことなく亡くなってしまった。

ビルバオの美術館は、建築家がコンピューターの力を借りて、何百回も試行錯誤を繰り返した。コンピューターは建築の強度や予算、設備の配線なども計算してくれた。このように何度も繰り返し案を作り、スクラップしまた案を作ると言うプロセスが大切である。

3Dアニメのピクサー社でも監督が映画の案を何回も作り、フィードバックをもらい、また書き直すプロセスがある。8回位書き直すらしい。フィードバックを脚本の段階で得る際には監督は説明をしなければならないが、この人に説明をすると言う行為は自分の中でわかっていると信じ込んでいるものを洗い出す役割がある。

5 Are you Experienced?

経験が大切だというのは皆が知っているが、1番になる事を目的に蔑ろにされる事が多い。シアトルの海底トンネルは世界一大きい事をそのために新しい掘削機を製造せねばらならなかったし、途中で動かなくなってしまい修理費が嵩んだ。スタンダードな大きさのトンネルを2本通した方がスタッフの経験も豊富で安く早く完成しただろう。往々にして政治家は1番早い、大きいものを目指してしまう。

エンパイアステートビルディングの建設では、なるべく各フロアが同じ構造になるようにした。職人はフロアを作っていくことに上手になっていくので、予定よりも早く工事を終えられた。1つの128階建ての建物を作る際に1つのフロアを128個作るようにした。

オリンピックは毎回開催都市を変えるし運営者もかわる。過去に携わった人はリタイアしてる。現地の人を雇用することで政治家は開催地立候補の指示を得られる。なので皆がオリンピック開催初心者。そのせいで毎回予算超過。中間値は157%. 最悪のモントリオール五輪は720%超過。

経験とは本や辞書に載っていない感覚によるものも大きい。例えば自転車を乗るときに足や手の動きを書き下ろしても、それはすぐに自転車に乗れるということにはならない。自転車に乗って転んで乗って転んでと言う動作を繰り返すことによってペダルを漕ぎながらハンドルを持ちながらバランスを取ると言う感覚を身に付けられるのである。プロジェクトマネジメントにおける経験もこの言語化されない感覚も含まれる。

6 So You Think Your Project Is Unique?

プロジェクトの計画を立てるために、どれぐらいの日数が必要か、予想する方法にするものはないだろうか。”The Power Broker: Robert Moss”を書いたCaroは1年の予想が7年になった。途中で家を売る事にもなった。これは新聞記者の経験から章の数で計算したから。香港の高速鉄道トンネルプロジェクトも普通の鉄道の経験から工数を予想してしまい遅延した。このやり方を”Anchoring and adjustment”という。実はこれは最近見た適当な数字にさえ影響される。

著者の勧めるのは”Reference-class forecasting” (RCF). 似たようなプロジェクトが過去にあっただろうから、その記録をもとに工数を予測する。人々は黄金にして自分のプロジェクトを特殊だと考えてしまう。例えば、キッチン回収と言うクラスで探せば良いものをキッチン回収とグラファイトカウンタートップにドイツ製の家電のように。RCFは実際に掛かった時間と費用を元にするので人間の心理に影響されにくい。

シカゴの大火事を模したイベントを開催するにあたって厳重に消化設備を用意したのだが、いざイベントを開催したら着火装置が故障して炎が付かなかった。「火を使ったイベント」という見方で調べれば着火装置を複数用意するという発想が自然と思いつくはずだったのだが、大火事をモチーフにしたユニークなイベントだと考えてばっかりいたので、消火ばかりのほうに注意を取られてしまい似たようなイベントのリスクを把握しそびれてしまった。

7 Can Ignorance Be Your Friend?

プランを持たないこと、プラン通りに行かないことが創造性の源になる言う人も少なくない。映画Jawsは予算が少なかったのでサメ模型よりも人間ドラマに焦点を当てて成功した。

こう言うものはsurvivorship biasというものが働く。上手く行ったものの影に何件もの上手くかなかった事例がある。人はこう言うHero’s Journeyを聞くのが好き。

しかしデータや統計を見ればヒーローを置かずとも成功させる方が大切。

8 A Single, Determined Organism

計画を実行する際には、既に同じような仕事をやったことがあるチームで実行するのが良い。大にしてそのようなチームを雇うのは難しいので、チームを一から構成することも重要である。

ヒースロー空港の第5ターミナルの建設では、BAAが立てた予定では普通の工事よりも早く実行しなければならなかった。コンピューターでシミュレーションを重ねた後に工場で部品を切ってから現場でそれを組み立てると言う工程をデザインした。これはとても効率的で他の工事現場でも採用されるべきである。

ある時、元請けの建設会社と下請けの建設会社が対立することがあった。元請けの会社の仕事が遅くて、下請けの会社の従業員が何もやることがなくなってしまったのである。契約上これでは下請けの会社の売り上げが上がらないようになっていた。そこでBAAは下請けの会社の支払いをマイルストーンの達成率に連動させるものとしたこれにより個人参加している企業それぞれが第5ターミナルの完成と言う目標沿ったインセンティブを持つことができた。

エッフェル塔やグランドセントラル駅の工事と第5ターミナルの工事を重ねて伝えるようなポスターを用意した。

One day, you’ll be proud to say “I built T5.”

いろんな組織のいろんな職種の人が一致。団結して1つのゴールを目指していた。工事現場の人には安全に必要なものはすぐに交換できるようにした。割れたメガネや水のついた手袋など。そのような小さな気配りで、職人は1日良い気分で仕事をすることができる。

9 What’s Your Lego?

大きいものを作るのではなく小さい物を組み合わせて大きい物を作るようにデザインする。例えば著者の学校プロジェクトは教室のデザインは3つしかない。これを幾つか作れば学校になり、学校を何個も作ると学区ができる。繰り返すことで予想外の問題を大幅に減らせる。学区のレベルで考えている時からこのモジュラリティをデザインする。 建築でも使われていて天候に左右されない工場で部品を作り、それを工事現場で組み立てるほうが効率が良い。イギリスの学校建築ではすでに取り入れられている。"design for manufacture and assembly"という。建築家Danny ForsterのマンハッタンのMarriottホテルもこのひとつ。モジュラーでも美しい建築は作れる良い例。

Tesla Gigafactoryは小さい工場からなっている。一つを作り、次を作り、繋げる、を繰り返す。

Space Xの衛星モラ小さいパーツを三つ組み合わせて作れる。NASAの高価な物を一つ作るやり方との対比。

太陽光発電風力発電、fossil thermal power、送電網、道路はプロジェクトが問題になりにくい。小さい部分から大きい物を作り上げるからである。例えば太陽光発電はセルを工場でパネルに組み上げてからパネルを現場で組み合わせる。風力発電も土台、塔、頭(発電機はここ)と羽からできている。

気候変動対策に巨大なスケールで対策を実施せねばならない。モジュラーなデザインは不可欠であろう。政府の力で先導せねばならない。

Coda: Eleven Heuristics for Better Project Leadership

Hire a masterbuilder

Get your team right

それはMasterbuilderの凄さである。

Ask "Why"?

Build with Lego

Think slow, act fast

Take the outside view

Watch your downside

Say no and walk away

集中して仕事に取り組むには不必要なものにNoと言う勇気がいる。例えば:

  • Say no to monuments.
  • No to untested technology
  • No to lawsuits

Make friends and keep them friendly

外交官のようにいろんな人と仲良くなっておくことでいざというときに助けてもらえる。

Build climate mitigation into your project

気候変動は人類に対する脅威であるのでいろんなプロジェクトがその対策を取るべきである。

Know that your biggest risk is you

人間の心理にはリスクを見逃してしまうような働きがあり、自分自身の心理にその種があるということをプロジェクト遂行者、リーダーは知っておかねばならない。