有名人を招いての夕食会を主催する著者が深い人間関係を築く方法について説く本。コミュニティの作り方を具体例を交えて解説している。
Part 1 The Influence Equation
Trust
Trustの構成要素
- Competence. 能力
- Honesty/integrity. 誠実さ。さらに間違っていた時に認めて直すこと。
- Benevolence. 自分ではなく相手の事を第一に考えていること。
一般に、何か不手際があったときに2と3であると関係修復が大変。それが1による物だと責められにくい。なので銀行口座からお金が無くなるとプログラムのミスと伝えられる。
Halo effect. 信頼してる人が紹介するものは買いやすい。Cutcoはこれを利用したキッキン用具売り。
海兵隊のトレーナーは見ず知らずの人達を3週間で命を預けてもいい程信頼関係を作らせる。これは辛い訓練(班で協力するもの)を共通の敵(トレーナー)に対して皆んなで行うから。辛い経験から関係が強固になるのは大学のsoronityやIKEAの家具がある。IKEA effectという言葉もある。デートのジェットコースター効果もそうかもしれない。
- 弱さ(vulnerability)を見せるシグナル
- そのシグナルをキャッチ
- 助けを出すシグナルを出す
- そのシグナルをキャッチ
のループを繰り返すことで信頼関係が増す(vulnerability loop)。一緒にIKEAの家具を作ったり、料理をしたり、プロジェクトをやったり。
RedBullは2週間の音楽教室を主催してコミュニティを助けた。お金をあげるだけのスポンサーよりも大きい効果があった。SOARを提供:
- Skill. 技術の習得
- Opportunity. 特別なプロジェクトに参加できる
- Access. 有名な人に会える
- Resources. お金だけでなく録音スタジオや素材や移動の手段まで
Membership. 選手を信じて怪我をしても試合に負けても2017ワールドカップに勝った南アフリカラグビーチームの監督。人は次のようなものがあるとコミュニティに属していると感じる
Part 2 The Path Home - What to do with the Influence Equation
象と象使いの例。道をデザインすることでウロウロせずに(都合の悪いこと、チョコレートを食べるとか)想定通りの行動をしてくれる。ディズニーではチケット(高額)を買ってから入り口まで20分の時間がある。このお陰で人々はお金の事を一旦忘れて楽しい時間を過ごせる(そしてさらにお金を使う)。
ゴールから考える。
- Membership. What do we want people to feel, think, and do.
- Engagement. What will lead to this type of membership. どんなものを見せたらgenerosity, novelty, curation, and aweを感じられるか考える。
- Discovery. What attracts the right people to engage in this way.
Part 3 Applying It All in Your Life
Salesforceのユーザイベントはとても大きくて参加者の満足度も高い。昔はバスで各地を回ってユーザイベントを開いていた。ユーザ同士をつなげる事で中心にいるSalesforceとの繋がりも強固になる
オンラインのミーティングは対面のものとは違った工夫が必要。一方的に参加者が影響を与えにくい(基本ミュートだし)のでブレークアウトルームを作ったりする。