スタンフォード大の学生がお勧めしていたのでNYPLで借りた。
これも今50%オフセールだが、MBAの幸福学の授業と内容が重なる。お勧め。
— Hiroshi Watanabe (@Hiroshi99857672) July 29, 2021
最近の海外大の有名な授業は書籍化が進んでおり、もはやこうした適切な本を選んで内容をしっかり吸収すれば、たぶん総額でも留学の学費の100分の1位の金額で同程度に学べる。良い時代だ。https://t.co/qSmjjTzKyj
著者はハーバード大の先生。皆からは夢のような場所と思われるハーバード大学でも鬱の学生は多い。彼らに7つの幸せになる原則を教えたら上手く行った。企業や弁護士達に教えても上手く行った。
頑張って上手くいって幸せになるのではなく、幸せになっている人が上手く行く。人が幸せを感じるの時の法則があるのでそれを利用しよう。
この本を読んだお陰で前の日の小さな勝利を思い浮かべながら朝コーヒーを積極的にできるようになった。
Positive Psychology At Work
この本でいう幸せとはポジティブな感情のこと。
7 Principles
The Hapiness Advantage
ひとは幸せを感じると創造性を発揮しイノベーションが起こる。Googleのオフィスにカッコいいエリアがあったり犬を連れてきてよいルールがあるのもこれ。 とある研究ては飴をプレゼントとしてもらった医師達はより正しい診断を行う事ができたという。現金や休暇でなくていい。 プレッシャーを感じている時も幸せなビデオを見るとストレスが軽減される。Undoing effectという。
The Fulcrum and the Lever
てこの原理のように支点を意識しよう。ある特定の時に幸せであるとその効果が何倍にもなる。
やるのが面倒な仕事でもポジティブな言い方に変えてそれを誰かに話すことでやる気が出てくる不思議。逆も然りなので気をつける。
難しいことに際してできると考えること、自分が必要なスキルを持っていること、自分が成し遂げたこと、などを考えるとまた成功しやすい。
従業員を鼓舞しようと“We’re not saving dolphins” と言ってしまったexecutive。これでは「イルカを救うのは社会的に意義があることだが、私達の仕事にはお金を稼ぐ以外意味はない」と言っているようなもの。こう頭で考えてしまうと仕事も上手くいかない。
Pygmalion effect. 他の人への期待が実際にそうなる。例えば学校の先生が普通の生徒を凄い生徒だと思って(騙されて?)接すると、成績の良い生徒になる。
リーダーとして毎朝自問自答する
- 人の能力は固定されたものではなく伸びるものであると自分は信じているか
- チームメンバーは能力を伸ばし、仕事をやりがいのあるものにしようとしていると自分は信じているか
- その信念をチームメンバーに伝えるには日々の行動として何が出来るだろうか
The Tetris Effect
テトリスに夢中になるとずっと続けられる。テトリスをやるように日々の嬉しかったことやポジティブな出来事を見つけよう。
Falling Up
逆境でもチャンスだと捉える事で良い事が起きる。逆境の捉え方explanatory styleという。
Metlifeは営業マンの離職率に悩まされていた。そういうマインドセットを持った人を専門的スキルより優先して雇うようにしたら離職率が下がった。
後遺症が残るような怪我をしても、当初思ったほど幸福度は下がらない。
The Zorro Circle
ゾロが修行の時に円の中で戦う。師匠曰くその円の中がゾロがコントロールできるものの全てで円の外の事は考えなくて良いとのこと。このように自分が影響を与えられるすごく身近な範囲のことをコントロールすることが幸せにつながる。
世界平和や会社全体を変えようとしてイライラするのは無駄である。
老人ホームで水を与える仕事を任せたら入居者は幸せになった。
頭の中の事を自分でコントロールできる事と出来ないことに仕分けする。この部分はFeeling Goodに似ている。
The 20-second Rule
意志の力では自分は変えられない。
テレビやSNSなどのpassive leisureは趣味、ゲーム、アート鑑賞、運動などのactive leisureよりも簡単に始められて中毒性がある。しかし後者のほうが満足度が高い。
20秒で始められる場所に物を置く。ギターを部屋の真ん中に配置する。逆にテレビのリモコンの電池を抜く。
Social Investment
仕事が大変だからといって自分一人で食べない。昨晩のテレビの話が出来る同僚と過ごすだけでも人の創造性は上昇する。
UPSは配送員同士のランチを推奨している。一見時間の無駄だが役に立っている。Southwest Airlines, Domino’s Pizza, The Limitedでは経済的に困っている同僚へ寄付をするプログラムがある。従業員は会社に属している事に誇りを持ち離職率も低く保たれる。
Glue guys. スポーツチームの中でチームの結束に貢献する人。必ずしも良い成績の選手ではなく統計には現れない。
工場が火事で使えなくなってしまった会社のCEOが従業員の給与を払い続けた。これは多くの人の称賛を集めたが実は長期的に見ればきちんと見返りのある社会的投資であったのだ。
良いニュースを聞いた時にactive and constructive responseをしましょう。enthusiastic support, specific comments and follow-up questions. 例: "That’s wonderful! I’m glad your boss noticed how hard you’ve been working. When does your promotion go into effect?” ただの"That's nice"コメントはネガティブなコメントと同じぐらいにしか役に立たない。
人と人とを紹介するのはリーダーの出来る貢献のひとつ。名刺に書いてあるタイトルだけじゃなくてその裏にある物を紹介できるといい。良い環境を整えれば従業員は自ずとよい関係を構築する。
Blackberry-freeなミーティングを設定した例。"relationally attentive"な人になりましょう。本"Energize Your Workplace" by Dutton。キーボードや画面ではなく話している相手の方を見ましょう。
Tom Peterの"managing by working around". オフィスで歩き回って電話ではなく対面で物事を決める。
著者は毎日仕事の前に誰かにありがとうのメッセージを送る事を勧めている。こうすると送った人が幸せになるそう。感謝の気持ちを送り合うと人々の気持ちが高まる。これを続けるとglue guyになれる。
The Ripple Effect
この本に書かれていることは人に勧めるというよりも自分自身の考え方を見直すのに使って欲しい。
ポジティブな姿勢もネガティブな姿勢も自分から広がっていく。
この考えは前に書いたLeadership and Self-deceptionに近い。