"ニューヨークのアートディレクターがいま、日本のビジネスリーダーに伝えたいこと"の読書メモ。HI(NY)というデザイン事務所を11年間営みコカコーラやフオーシーズンズ、国連といった幅広い顧客との経験を持つ著者の2人が日本でブランディングに携わる人達に向けて書かれた本。
0 ニューヨークのアートディレクターとして。アートディレクターの仕事とは
クライアントをよく観察し
課題や問題点や強みを見極め
オーディエンスや時代、市場を考慮し
問題解決する方法を柔軟にクリエイティブに考え出し
それを可視化して伝わる形に落とし込んでいく。日本人はディベートを学ばず村社会。日本語もハイコンテクストなので伝えるのが上手くない。
1 モノよりビジョンを買う時代。お菓子や食べ物は食べてから買う人よりもlook and feelで買う人が多い。予算が限られている中小企業こそ商品の価値をわかりやすく表現するべき。ビジョンを伝えるのに視覚的情報の影響は大きくアートディレクターが貢献する。
2 ブランディングとは何か。包含関係でいうとロゴ< ビジュアルアイデンティティ< ブランディング。(コーポレートアイデンティティは企業の視点で構築するのに対し、ブランディングは消費者の視点でターゲットオーディエンスを設定する。)
3 ブランディングのプロセス。ヒアリングからブランドマネジメントまで具体的なステップの解説。
4 ブランディング事例。化粧品や家具会社クライアントの案件をそれぞれどのように案件を進めてきたかを1ブランドにつき数ページで紹介している。
5 グローバルマーケットで成功するために。日本の商習慣とニューヨークのそれを比較したエッセイ。自分の感覚を疑う。明確なコミュニュケーション(契約を大切に)など。